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天体望遠鏡のいろいろな倍率による天体の見えかた

天体望遠鏡の適正倍率 有効最高倍率と有効最低倍率

天体望遠鏡の倍率は

対物レンズ(主鏡)の焦点距離÷接眼レンズの焦点距=倍率

できまります。


 

 

 

 

 

 

なので、接眼レンズ(アイピース)を差し替えることで倍率を変えられます。

倍率は自由にあげられますが、あまりに倍率をあげると視野が暗くなったり

像がぼやけてしまいます。光を多く集めるには限界があり、分解能にも限界があるからです。

天体望遠鏡には適正な倍率があり、有効最高倍率は口径(mm)の2倍くらいが

目安です。口径:100(mm)であれば、200倍です。



 

 

 

 

(適正倍率でみた土星)    (過剰倍率でみた土星)

倍率を下げると望遠鏡の視野に対応した天球範囲が広くなり、視野も明るくなります。

しかし、下げすぎると視野は広がるものの明るくはなりません。

その倍率を”有効最低倍率”といいます。有効最低倍率は天体望遠鏡の口径(mm)÷7で

計算できます。口径:100(mm)であれば、100÷7≒14倍となります。

時には有効最高倍率、有効最低倍率以下での観測が意味のあるものになる場合があります。

有効最低倍率以下では明るさはかわらなくても、大きな天体や星雲の全体を一度にみたりできます。

また、惑星が大接近した場合など、有効最高倍率以上でみると惑星そのもの明るすぎず模様などが

見やすくなる場合もあるのです。