日本のロケットは世界のロケットに対抗できるか(小型ロケット編)

ロケット関連のはなし

本日は小さいロケットの話

人工衛星が小型化されどんどん打ち上がる時代

小型のロケットの需要も増えてきている。日本でも現在何社が小型ロケットの開発をしている。

後発組の日本の小型ロケットが世界で対抗できるかを考えてみよう

 世界と日本の小型ロケット比較

テスラロードスターを打ち上げたスペースXのファルコン9のような大型ロケットがある一方、機能を絞った10センチ角のサイコロのような超小型衛星を代表とした小型衛星打ち上げの為の小型ロケットの需要が増えてきている。

大型ロケット:ファルコン9での打ち上げによるスターリンク計画(12000個のネットワーク衛星で世界をつなぐ)のような多くの衛星を打ち上げる場合は大型ロケットが適している。

一方、お客さんの希望に合わせて、すぐ打ち上がげられる需要も増えてきている。

そんな需要に対応するべく世界のロケットメーカーは小型ロケットの運用や開発を進めている。

そして、日本でも・・・・出資者が堀江貴文さんの”インターステラテクノロジー、ロケットメーカー・建設メーカーなど4社の出資で作られたスペースワンがある。

それぞれで計画されているロケットは以下のようなもの

”ZERO”(インターステラテクノロジー

液体燃料で動くエンジンを何個か束ねて(クラスター化)して、衛星の軌道投入を目指す2段式ロケット。民生品と既知の技術をフル活用し、とにかく安く 皆が手が届くロケット提供がコンセプト。発射場は北海道大樹町

スペースワン

固体燃料で推進するロケットで3段式 で軌道投入を目指すロケット

キャノン電子・清水建設など4社が出資。発射場は和歌山県串本町

小型ロケットのコスト、打ち上げ能力などでまとめたものは以下の表になる。

f:id:Uchu-Channel:20190714181343j:plain 日本企業が目指す小型ロケットも総合的に遜色はない、だが特色も打ち出せていないのも現実。

日本のロケットがビハインドな点

そして、残念ながら日本国内で打ち上げるのが打ち上げ位置の点でビハインドをおっている。

超小型衛星が地球を回る軌道は高度500km程度の低い軌道に載せ、何日かに1回同じ場所、同じ時間にある地点を通るような軌道になる。こんな衛星が多数あればほぼリアルタイムで地点の観測が可能になる。

打ち上げではこのような経路をとる。地球の自転の向きと同じ東向きに打ち上げ自転の速度エネルギーを打ち上げ速度を上げるのに利用することで、燃料の消費を抑える。

このエネルギーが1番大きいのが赤道で1周が地球の半径となる位置。地球が自転で一回転する24時間で1番長い距離を回っているので、速度が一番早くなるからだ。

ロケットを打ち上げる時もこの恩恵を受けないように赤道方向へ打ち上げる

日本は緯度が35度とやや高い位置なので、赤道近くに打ち上げ場所を持っている国に比べれば不利になる。

もっともロシアなどはもっと不利な位置から打ち上げているが、そこは打ち上げ料金、信頼性など違うメリットがあったから打ち上げ需要があった。

 日本の小型ロケットが活路を見出すには

小型ロケットは国内の人工衛星ベンチャーとタッグを組んで世界でというか同じアジア圏でビジネスチャンスを作っていくのがいいと考えている。

”小型化して高性能”は日本企業の得意とするところなので、人工衛星の小型化で世界を一歩リードできれば、小型衛星ベンチャーがお客さんをとってくる。

そこに、国内製の小型ロケットがあれば、お客さんは日本以外のロケットメーカーを探す必要がなく、”衛星をロケットまで運ぶ”という面でも手間が省ける。

ロケットに搭載する衛星はロケット側とのインターフェースをチェックするなどがあり、お互い近いと場所にあった方が何かと有利なのだ。

そういった点で”お客さんをなるべく悩ませない「おもてなし」の提案をしていく”ということが重要

そのためにもまずは衛星データの使い方にあまり詳しくないお客さんに”自国でどのように使えるのか”をしっかりを伝えていく。農作物の効率的な栽培や自然災害から人を守るために衛星データの活躍の場はたくさんある。

価格や実績だけの比較では今後、日本で小型ロケットの開発が成功してもなかなか受注が取れないと思う。

日本独自の方法でお客さんを確保する術を身につけないといけない。

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