以前、これからの宇宙旅行で記事を書きました。
海外ではアメリカを中心に活発ですが、日本ではどうなんでしょう?
技術大国、日本だからできるのではと思っている人も多いはずです。
日本では、大手企業はまだまだといった感じです。やはり、宇宙開発はまだ”お国だのみ”のところがあるので、まずはいろんな国の人工衛星を打ち上げられるように世界との競争力を持とうといったところです。
愛知にある”PDエアロスペース”という企業さん。
宇宙チャンネルと同じロケット開発エンジニアの方が作ったベンチャー企業です。
空気のある高さではジェット機のように滑空飛行で到達し、その高さに到達したのち、
ロケットエンジンの仕様に切り替え、燃焼させ、ほぼ空気のない大気圏の境目と言われる100キロを超える高さまで到達し、無重力空間を数分間体験します。
ちなみに100kmというと東京~熱海ぐらいまでの距離ですね。地図に置き換えると意外と近く感じます。
(PDエアロスペースさんより引用)
ジェット機のエンジンは酸素があるところなので、空気中の酸素を取り込み飛行機の燃料と反応させて燃焼させ、一気に高温高圧のガスとなり、それが勢いよく吹き出ることによって、前方に押し出されれて飛んでいきますね。原理は作用反作用の法則⇨エネルギー保存の法則につながります。
一方、ロケットエンジンは高度が高く、空気中の酸素が使えない(酸素がない)ので酸化剤と燃料を反応させて、爆発的な燃焼により、推力を作ってさらに高度をあげ、無重力が体験できる高さまで機体を上昇させます。
商業ビジネスとしては、2020年に実用化を目指し、現在はテスト段階中です。
やはり、初めてのことをやるときには試行錯誤の繰り返しを積み重ねていき実現していくしか
ないんだと思います。
”何が成功への近道か?”と考えた場合に
”軽量化”は重要なポイントかと思います。
ロケットエンジンの燃料も重いので、機体の構造にはこのブロクでも
何回か出てきているFRP(繊維強化プラスチック)が活躍します。
あと、軽量化に貢献するのは電子制御機器の小型化も必要です。
ノートパソコンがホント軽くなったよう にです。
”下町ロケット”のようなバルブシステムも肝になるのだと思います。バルブの開閉をうまく作動できるか。バルブそのものの加工精度向上やシール部などの密閉性をいち早く確立することが大切
ですね。
そして、忘れてはいけないこと。
開発にも大きな費用がかかるので、資金力も重要なポイントです。資金を調達するには、資金を出してもらう企業さんに”この宇宙旅行が成功したときにはこんなにメリットがあるんです”ということを企業の方々に頭で想像できるぐらい具体的にしなければ響かないのかなと思います。
例えば、この宇宙旅行は ”ほんの数分間、宇宙から地球を眺める、無重力体験ができる”というものです。こう書いてしまうとなんだかそっけないですよね。なので、お客さんには”その宇宙へ行くまでの過程”も楽しんでもらうようなプランを立てる必要があるのではと考えます。
もちろん訓練などはあるのだと思いますが、”搭乗者同士が定期的なイベントで交流し、みんなで同じ過程を楽しむようにする”とか”宇宙飛行士”ならぬ”宇宙旅行者”として何か自覚できる”あかし(証)”のようなものをつくるとかです(荷物を積むものをサムソナイトと共同でアタッシュケースをつくるとか)。また、宇宙空間から宇宙の果てに届くように手紙を放出するなんていうオプションがついていたら面白いかもしれませんね。果てしない宇宙の必ずどこかにいる地球以外の生命体がそれを拾ってくれる…なんだか行きたくなりませんか?
といったような宇宙に行くまでもお客さんがたくさん楽しめるようなことを企画し、出資企業の頭の中で
自然と想像してもらえるぐらいにするのです。
そうすると出資してくれる企業さんの心をつかみ、出資がもっと多くの企業がしてくれるようになるのではと思います。
(PDエアロスペースさんより引用)
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