”宇宙での機動力”も電気エンジンの時代になる。

最近はそこそこ電気自動車を見かけるようになりましたね。まだまだ、ガソリン車なのでちょっと調べてみたところ、完全な電気自動車は新車として販売される0.5%ほどの割合でした。でも、確実に電気自動車にかわる時代はやってきます。”イーロンマスクは世界の電気自動車年間販売台数を1億台にする”、1億台は年間の車の販売台数ですから、つまり”全てを電気自動車にする”と言っています。予測では2030年ぐらいではガソリン・軽油の車が30-50%の販売、電気自動車30%を占めるようになるとされています。まだ、ちょっと先ですが、こんな車のながれ、宇宙ではもっと早くそういった流れがつくられるそうです。

今まで、人工衛星や惑星探査機などの姿勢をかえたり、違う惑星に行くための”宇宙での機動力”は液体の燃料を化学反応させることで、高温のガスを吹き出し、その反作用で衛星や探査機がすすんでいきます。ちなみに液体の燃料は1種類の液体だけで触媒をつかってガスをふきだすもの、2種類の液体をたしてその化学反応でガスを吹き出すものがあります。あっ、”触媒”って覚えてますか?僕もおぼろげにしか覚えてなかったけど、中学の理科でやったやつです。ビーカーに黒い小さな玉みたいな二酸化マンガンをいれ、その上から過酸化水素を流し込むと、すばやく水と酸素になり、ぶくぶく酸素がたまっていく。その実験の二酸化マンガン”触媒(化学反応がはやくなるように助けるもの)”です。学校で習う『理科と宇宙』はこんな風につながっています。

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そして今、宇宙で盛んに行われているのは電気を使って進んでいくもの”電気スラスター”と呼ばれているもので、わずかな燃料で遠くへとばすことができる。そうすると何がいいか?

”燃料をちょっとしか使わないので、より遠くの宇宙へ出かけられる”、太陽系を超えて、銀河系へ旅立てます。新しい宇宙がみれるかもしれない旅へ進めます。きっと、この技術はいずれ、人も運べるくらいパワー(威力)をもち、僕らを太陽系から解き放ってくれると思っています。そして、少ない燃料なので、やっぱり機体が”軽くなる”、重い荷物をもって旅にでるのは燃費をくうだけですから、より軽いほうがいいです。

電気スラスターってどうやって?とおもうかたにざっくり説明。図のような筒の中でイオン化されたものが筒の中で加速され飛び出すことで推進力をうみます。他のロケットや人工衛星が進むのと同じ、反作用で進んできます。(これも中学生の理科でならう”作用反作用の法則”)

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こうやってみると学校でならう理科と宇宙開発はいろんなところでつながっています。当たり前といえば当たり前ですが。改めて、宇宙が好きな子にこんなことを伝えられたら、もっと理科を好きになって、未来の僕、いや、未来の天才ロケット開発者が作れそうな気がしてきました。

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