見かけ視界
接眼レンズの視界に見える範囲を角度で表したものを”見かけ視界”といいます。
標準的の接眼レンズの見かけ視界は45~50度、広視界接眼レンズで60~70度、
超広視界接眼レンズですと80度くらいのものがあります。
広視界・超広視界接眼レンズでは望遠鏡の視界は大きく見ていてここちよいだけでなく、
見たい天体を視野につかまえやすいメリットもあります。
アイポイントとアイレリーフ
接眼レンズ(アイピース)をのぞきこんでその視界をすべて見れるポイントを”アイポイント”といいます。
そして、接眼レンズ(アイピース)の一番後ろのレンズの頂点からアイポイントまでの距離をアイレリーフと
いいます。
(出典:ネイチャーランド能勢)
アイレリーフがあまり短いものは目をかなり近づけなくてはならないので、のぞきにくくなります。
接眼レンズのさまざまな形式
接眼レンズはレンズの組み合わせでさまざまな形式があります。
近年ではメーカー独自の開発でもっと進化したタイプの接眼レンズもあります。
ここでは典型的な接眼レンズと近年開発されているレンズの形式と特徴をあげています。
ケルナー
凸レンズ2枚を向いあわせたものに色消しレンズを貼り合わせた形式です。
比較的安価のことや見かけ視野が広めなこともあり双眼鏡、天体望遠鏡で一般的な
アイピースで比較的長焦点の物が主流です。 レンズ材質のバリエーションが多いのも特徴です。
(出典:プロセスでわかる天体望遠鏡の使い方)
オルソスコピック(プルーセル式)
消し凹凸レンズを2枚組見合わせた構造で色収差が少なく、比較的安価です。高倍率の接眼レンズ(アイピース)使われています。
エルフレ
見かけ視野が広い接眼レンズ(アイピース)です。60度以上の見かけ視野が
あります。構造は3群のレンズが入った構造になっています。