あんな大きなロケットが”安心だ”とどう評価するのでしょうか。
本当はまるまるプロトタイプモデルのロケットを作って、様々な試験をやればいいのですが、ロケットのコストは大きさによってですが、よく飛んでいるH2Aロケットで80億、イプシロンロケットでも40億円弱です。
さすがにコストがかさみますね。
お金がかかってしょうがない
そこで、”解析”で実際にできないことを補うということが出てきて、ロケットの世界では解析専門の”解析屋”さんが活躍します。
例えば 熱解析、ロケットが燃焼している時に燃焼している周辺箇所にどのような熱がかかるか。
今の構造で熱でやられてしまところはないか。
様々な条件、時系列で解析をします。
ロケットも燃え始めは輻射熱の影響で温度があがることは少ない、ずっと燃え続けていると、熱量がたまってきて高温になり周りの部分が耐えられるかと考えなければいけません。
じゃー、解析にたずさわる人はどんな能力はどう身に着ける必要があるか。
そのソフトを使いこなせるベースとなる基礎知識がないとできないですね。
熱解析であったら、熱の流れ(流体)やロケットを構成する材料の強度、固体や液体燃料が燃焼反応するときに生じる温度など様々な知識が必要です。
なので、その道に行くには、主に機械工学(燃焼工学・材料工学・流体力学)の幅広い知識のベースを持っていると有利だと思います。
結局は前回 ”宇宙業界への就職マニュアル その③”の 機械工学の知識と書いているうちに同じになってしまいましたが、卒論や研究などで早いうちから解析をやって経験を積むことが”ロケット開発技術者”への近道になるかもしれませんね。
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