50億年も先のはなしですが、太陽もいずれ終わりをむかえます。
太陽などの光り輝く星″恒星”が光っているのは、星の中心で核融合をおこしているためです。太陽ぐらいの大きさだと、その寿命は約100億年、太陽は約46億年前にできたので、あと50億年くらいなのです。
”太陽の最後”はどう変化していくか。
核融合する主なものは水素なのですが、水素がなくなると水素が反応してつくられた
ヘリウムがたまって中心核になります。その時、中心核は重力で縮んでいきます。
一方その周辺では、残った水素が核融合をおこして、星は膨らんでいきます。
中心部は非常に高温ですが、外側の温度が低いため、このとき、太陽の色は黄色から
赤にかわります。”赤色巨星”と呼ばれています。
その太陽の最後のほうの姿が、空を見上げたときにみることができます。
一番わかりやすいのはオリオン座のべテルギウスです。オリオン座の左上にある
1等星の赤く輝く星です。冬の空では簡単に見つけることができますので
みてみると赤くきれいに輝いていることがわかると思います。
その大きさは巨星というだけあって、仮にベテルギウスが太陽の位置にあった場合、
木星の軌道までの大きさとなります。想像を超える大きさですね。
そして、その状態が数億年続きます。赤色巨星は、非常に大きくなっていますから
その外側では重力がよわくなり、表面のガスがすこしずつ宇宙空間になられていきます。
最終的には白く小さな核の部分だけが残ります。この状態が白色矮星です
白色矮星ははじめのうちは核融合のなごりで熱をもち、白く輝きます。
白色矮星ではおおいぬ座のシリウスBという星があります。さっきのオリオン座の三ツ星を延長してたどっていくととても明るい白い星があります。これがシリウスAです。その横で蒼く光っているのがシリウスBです。
その横に距離は地球からは8.6光年。”シリウス”の言葉の由来はギリシャ語で”光かがやくもの”です。昔の人にも今と同じようにとても輝いて見えていたんだということですね。
白色矮星は次第にその光はよわくなり、そして輝きを失い、”黒色矮星”になると考えられています。
”考えられています”と書いたのはまだ、黒色矮星になった白色矮星がないためです。
白色矮星でいる期間が1000億年ほどあると計算されていて、宇宙の誕生が
138億年前ですから、時がたっていないのです。
その時、地球は?
まず、太陽が赤色巨星になったとき太陽は膨張していくので、太陽に飲み込まれるというのが有力です。もし飲み込まれなかったとしても、赤色巨星の熱で生命はいきていけなくなります。
それもなんとかクリアした場合、地球はどうなるか?
太陽は小さな白色矮星になるので、太陽からのエネルギーが地球にまったく来なくなり
地球は永遠に冬の状態が続きます。そうすると、植物はすべて死滅してしまいます。
連鎖的に草食動物も死に絶え、肉食動物も死に絶えます。永遠の冬では地表がマイナス200℃になるといわれているので、人間も地下に隠れないと死んでいまいますね。
電力は石油や原子力などで少しの間はエネルギーを確保できますが、そのうち尽きてしまいますね。
ただ、灼熱の時期が来る前、永遠の冬がくるその前に人間は他の星に移住できるようになっているだろうし、地球の資源がつきても他の星にある無尽蔵の資源をエネルギーに変換しているのだろうと思います。
(スペースコロニー)
もし、人類が50億年後も地球にいたらそうやって生き延びていくんだろうと。なにせ、人類は単細胞からここまで進化しているので、これからも進化、進歩しつづけていくものなんだと思います。
コメント
「とても明るい白い星」はA型主系列星のシリウスAで、白色矮星なのは伴星であるシリウスBの方ですね。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sirius_A_and_B_Hubble_photo.jpg
の左下に小さく写っているのが白色矮星です。
少し気になりましたので、念のため。
コメントありがとうございました。私の記述間違いでした。訂正をしておきます。