こんにちは、宇宙Chです。以前のブログでも書きましたが、これからの宇宙産業は国の仕事(例えば、”ひまわり”などの気象衛星)だけでは、産業として盛り上がっていくのは難しいので、11月に民間にももっと参入してもらうように宇宙活動法が制定されました。
”超小型衛星打ち上げロケット”
そんな先駆けとして、1/11(水)に、今まで宇宙ビジネスにはつながりがなかったキャノン電子さんも参入した、超小型ロケットが打ち上げられます。
直径:50センチぐらい、長さ:10メートルほどの小さなロケットで、約3キロの衛星を
軌道に載せる予定です。町の”電信柱”が宇宙へ行くぐらいの大きさです。
小さい衛星は大型の衛星と”相乗り”がほとんどなので、これがうまくいけば、”超小型衛星”を
宇宙へ運ぶ手段の1つになり、ビジネスチャンスができるのではと思います。
100年後には町のあちらこちらで電信柱ロケットが飛んでいるかもしれませんね!
”なるべくコストを抑えての開発”
ちなみに、こちらのロケットも宇宙Ch.自身も携わっていますが、観測ロケット”SS520″の
改良版で、0からの開発ではありません。
今までの既存技術の応用で、コスト的にもかなり抑えられているんですね。2段ロケットから3段ロケットタイプに変更しているので、そこには開発要素がありましたが、
3段も他のロケットからの技術を転用した形にしているので、スピーディに進みました。
(そうは言っても、初めてのチャレンジなので、ここ数ヶ月はバタバタはしていましたが(T . T)。初めからうまくできる人はいませんので。)
”宇宙ビジネスの高度成長期?”
このように、大手のあいだでも宇宙ビジネスが進み始めています。
ソフトバンクもアメリカの衛星ベンチャー企業に出資したりしています。
ベンチャーの中でもこの時流に乗って、大きく成長する企業が出てきますね。
これから、宇宙ビジネスは高度成長期に行くのではと、宇宙Ch.は考えています。
(中心にいるとわからないかもですが・・・・昔、テレビや洗濯機が出せば売れたように
新しいロケットを出せば売れる時代が来るかもしれません。)
そうすると、「この宇宙ビジネス”高度成長期”にどんな業種が適しているか?」
考えてみました。
”宇宙ビジネスでどんな業種が活躍できそうか?(次回コラム)”
まず、宇宙ビジネスとしては
①人工衛星をどうつかう?
②ロケットの打ち上げ増やす・安くするには?
③宇宙ステーションをどう利用する?
④宇宙旅行をどう実現するか?
⑤資源や移住のための惑星探査するには?
が主なところだと思います。
次回はこの①〜⑤の宇宙ビジネスで考えてみたいと思います。
(1/13 更新)
おととい(1/11)の打ち上げは延期になりました。
理由は上空の風が強風のためです。ニュースでありましたが、1段ロケットと2段ロケットを分離する付近の上空の風が強いためでした。”超小型ロケット”だけに風の影響はうけてしまうんです。また、天候を見て、打ち上げ日が発表されるのではないかと思います。
ちなみにロケットの打ち上げ延期で結構ある理由は、”上空の氷結層”です。文字どおり、この層の中には”氷の粒”が存在しているので、それがぶつかり合うことで雷を発生し、雷がロケットに落ちるとロケットの飛行を制御している電子機器が壊れてしまうので、延期にしています。
最近では”層の中にどれだけの氷の粒が存在しているか?”を測る精度が向上しているので、今までよりより精度高く、打ち上げ延期の判断ができるようになっているとのことです。JAXAさんのHPにも書いてありましたが、”打ち上げ延期”は一旦打ち上げ準備をしていたものを、リセットしてしまうので、余計に作業などがかかり”コスト”面でもよくないので、なるべく避けるようにしたいのは確かですね。
高額の打ち上げコスト少しでも安く抑えるためには。
(1/15更新)
本日、8時33分にロケットが打ち上げられました。衛星が正規の軌道にのったかは、数時間後に判明します。ちなみに今回の地球を回る軌道は”高度180kmの低軌道”です。低軌道の中でもかなり低い軌道になるため、わずかな空気抵抗でも落下してしまいます。
なので、今回は実用というより”ロケット開発”という観点の物なのかと思います。開発で
試した”民生品”や”新たな技術”が、次の超小型ロケットの基礎となるようにフィードバックしていくことを期待しています。
(JAXAさんより引用)
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